ちば高齢協 平成17年9月25日 第07号
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千葉県高齢者福祉施設協会

 
■介護支援専門員(施設担当者)現任研修 平成17年8月23日(火) オークラ千葉ホテル

 平成17年8月23日(火)オークラ千葉ホテル3階エリーゼの間において開催されました。
永原委員長より、「介護保険法等の一部を改正する法律の施行(本年10月施行分)に伴う、介護報酬改定」及び「施設介護サービス費の見直し」「基本食事サービス費の廃止に伴う介護報酬の見直し」について施設における給付管理の仕組みを理解し、適切なケァマネジメントを展開するために必要な知識、技術の習得を図ることを目的としている研修であることの挨拶があった。


 
講義1「施設介護サービス費の見直し等について」
講師 千葉県健康福祉部保険指導課 介護保険室 副主幹 大野政一氏 /副主幹 土生津秀之氏


 両氏より10月より施行される上記の改正等について居住費及び食事を保険給付費対象外とするとともにそれに関連して、介護報酬の見直しを行うことになり資料100ページ以上に添って説明が行われた。
大変複雑で、各受講者も一応の理解は出来ていても改めて施設にとっさいて大変な時代がやってきたことを痛感する説明であつた。
特に全国介護保険担当課長会議(8/5)施設給付等の見直しに関するQ&Aについては大変参考になりました。質問もでましたが、この時点では確実な答えを出せない事があり、高齢協より文章で提出してもらい回答したいということでした。



 
講義2 「栄養ケァマネジメントと施設ケァプランのあり方」
講師 特別養護老人ホームグリーン・ヒル  施設長  津川康二氏
 

グリーンヒルにおける上記の取り組みを通して介護保険制度における栄養・食事サービスのマネージメントのあり方の事例を使い説明していただいた。介護予防の視点から、低栄養状態の予防・改善を徹底するためには、栄養・ケァマネジメント体制を導入し、その実務としての栄養スクリーニング、栄養アセスメント、栄養ケア計画、栄養ケアの実施、評価等のあり方を提示。食事の質の確保については、従来の集団給食から個別サービスに移行して、質的向上をはかると共に、評価の指標も大きく転換することを提案された。全利用者が対象であることから即、全職種が協力して取りかかる必要を力説された。




講義3 「居住費・食費の利用者負担について」
講師 全国老人福祉施設協議会施設推進委員会幹事
居宅介護支援センター長生共楽園 センタ―長  渡辺 修氏
 
 最新の情報をふまえて話していただいた。在宅と施設の利用者負担の公平性、介護保険給付と年金給付の調整の観点から、低所得者に配慮しつつ、介護保健施設などにおける居住費、食費を保険給付の対象外とする。短期入所、通所系も同様となる。通所サービスの食事提供加算390円が廃止される。材料費として300〜400円もらっているとして廃止になるとその分の収入がへる。利用者に払ってもらうとすると740円はらって昼食をとる。高いかどうか決める必要がある。通所系には低所得対策はない。1回の利用が2、000円近くになると利用回数がへるのでは?平成18年4月には栄養ケアマネジメントもはいってくるのでは?また、居住費も暑い、寒い、もお金を払ってサーピスをうけるとなると28度でなく27度にして欲しいと言われる時代になる。利用者の権利意識は大となるし、不満があれば取り替えてほしいといわれる。良質なサービスを心がけていく事が大切である。

 
講義4  「社会福祉法人による減免制度について」
講師 全国老人福祉施設協議会施設推進委員会幹事
居宅介護支援センター長生共楽園 センタ―長  渡辺 修氏

 利用者負担軽減制度にかわった。気をつけることは実施主体が市町村であることから全ての市町村が実施するとは限らない。利用者の申請に基づき対象者であるか決定し確認証を提示した利用者については確認証の内容に基づき利用料の軽減をはかる。全てにおいて大変ですが実施していかなくてはいけないことですのでがんばりましょう

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