ちば高齢協 平成24年10月18日 第36号
編集発行 
千葉県高齢者福祉施設協会

平成24年度 第1回地域密着型サービス部会研修会
日時:平成24年8月30日(木)会場:千葉県経営者会館

        講義1「認知症の正しい理解とアリセプトの用法 〜認知症ケアの要点〜」
      講師:エーザイ株式会社 飯島秀一郎 氏


アルツハイマー病は脳の海馬傍回の萎縮により認知機能障害を引き起こす。治療薬は、それぞれの症状の程度により飲み分けられ販売会社・販売名も異なるが、効能・効果はアルツハイマー型認知症における症状の進行を抑制するものであり、その方の状態に合わせて服用しやすいように錠剤・貼付剤・細粒・ゼリー剤といった工夫がされていることを学んだ。ただ、副作用もあるので、医療・介護の連携が大切であり、又、認知症のケアは服薬だけでなく、『相手の気持ちに立ち言葉にならない声を汲み取ること』であることを再確認した。


        講義2「介護現場に役立つカウンセリング研修
             〜傾聴技術とメンタルヘルスケア〜」
      講師:シニア産業カウンセラー 指導講師 野坂哲夫 氏


交通事故の年間死亡者数は5,000人に対し、自殺者は30,000人を越えている。又、その内の就業者は、8,000〜9,000人と全体の1/3を占めるということを知りとても驚いた。様々なストレスからメンタル面に不調をきたしてしまった場合、いかに早期発見し早期治療に繋げるかが重要であるかを学ぶことができた。受容と共感・傾聴により上手に話を聴ける環境を整え、人の持っている成長力を育てる努力を事業所側が行うことで、自殺に至ることの無いよう支援していかなければならないと感じた。


        講義3「他施設職員同士の交流・グループワーク
             〜今日の研修を現場にどう活かすか〜」
      ファシリテーター 地域密着型サービス部会委員 小澤久雄 氏


他施設職員同士の交流を持ち、現場において、うつ病の職員や気分にむらがある職員にどうやって接したらいいか、難しいご家族の対応の仕方や接し方、人と人との関わり合いの難しさ、相手の気持ちをどうやって理解し共感できるか等、それぞれの事業所で抱えている問題提起を行い、活発なグループでの意見の交換がなされた。


▲印刷する
・会報目次へ戻る