ちば高齢協 平成22年07月30日 第29号
編集発行 
千葉県高齢者福祉施設協会

■千葉県デイサービスセンター協会 平成21年度第1回研修会
日時:平成22年3月16日(火)会場:オークラ千葉ホテル
去る平成22年3月16日(火)「平成21年度第1回研修会」を開催しました。
千葉県デイサービスセンター協会会員施設の職員167名の参加がありました。

講演1 「ご家族・ご利用者の心をつかむデイサービス接遇マナー」(基礎講座)
     講師 接遇マナー教育研究会代表 津坂 知英子 氏


《ホスピタリティー・マインドの重要性》
ホスピタリティー・マインドとは「親切なおもてなし」を意味しています。ご家族・ご利用者にとっての心をつかむデイサービスとは、「どんなスタッフにどのようにケアしてもらうのか」というソフト面が重要となってきます。
これからのデイサービスを考えると「ご利用者・ご家族の立場で考える」つまりホスピタリティー・マインドが、全ての介護スタッフに不可欠となってくることを学びました。


《介護サービスの原点 ストローク とは何か?》
ストロークとは「人に対しての働きかけや刺激・相手の存在や価値を認める行為・心の栄養素」とされています。ストロークは、プラス(快)とマイナス(不快)に区別されており、 人間にとって一番辛いことは無視をされること(ストロークハンガー)であり、マナーの原点はプラス(快)のストロークにあることをまなびました。

《敬語・電話対応について》
敬語の正しい使い方やトラブルを避けるための電話対応についての説明を受け、2人1組となっての敬語・電話対応のロールプレイを行いました。

《接遇の基本》
1.挨拶:ご利用者・ご家族と人間関係の第一歩
2.表情:安心感を与える「プラスのストローク」となる笑顔(顔面フィードバック)
3.身嗜み:無言の紹介状
4.言葉遣い:信頼感を生み出す敬意と優しさのこもった言葉遣い
  態度:非言語メッセージの重要性

以上の内容で実施され、電話応対やお辞儀の仕方など演習を行い、参加者は真剣に取り組まれていました。


行政説明 「介護保険制度の動向」
      講師 千葉県健康福祉部保険指導課介護保険室長  諏訪 裕一 氏


介護保険制度施行以来、始めて報酬が上向き改定されて早1年が過ぎようとしています。
当協会では、昨年の改定内容について再認識を図る目的で、県の介護保険室長をお招きし詳しい説明を頂きました。

説明は通所介護に係る加算等について具体的でわかりやすい内容から始まり、「より良いサービスの提供・質の向上・安定的な経営」のためにも 是非加算は積極的に取るようにしてくださいとお話がありました。ただその際に注意していただきたいことは、 人員基準や運営規程にしっかり照らして無理のないようにとの事でした。


次に介護職員処遇改善交付金について、今年度は80%の申請があり、来年度も今年の申請を上回る申請をお願いします。 また、キャリアパス要件について、3月中に「運営要領等の改正」を行い『Q&A』を発出するので、確認してくださいと 最新情報も併せてお教えいただきました。


講演2 「効果的な通所介護計画作成の手引き」(改訂版)
     講師 日本大学文理学部心理学科 教授  内藤 佳津雄 氏


今回の講演に使用された「効果的な通所介護計画作成の手引き(改訂版)」は、介護保険の一部変更があり、 今まで以上に必要な記録の重要性が広く言われてきた事から、以前(2005年)作成されたものをバージョンアップしたとの事でした。

講演内容は、今回の改訂版の構成や特徴、使用方法についての講義をしていただきました。 また、手引き内にある事例を使用して導入部分から通所介護計画書の記入方法、実行表・評価表の使用方法に至るまで 一連の流れのポイントを分りやすく教えていただきました。

ご協力ありがとうございました。



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