ちば高齢協 平成22年10月12日 第31号
編集発行 
千葉県高齢者福祉施設協会

■千葉県デイサービスセンター協会 平成22年度第1回研修会
日時:平成22年9月9日(木)会場:ホテルニューツカモト
去る平成22年9月9日(木)「平成22年度第1回研修会」を開催しました。
千葉県デイサービスセンター協会会員施設の職員167名の参加がありました。

講演1 『デイサービスの事故防止対策』について
     講師 (株)インターリスク総研 主席コンサルタント 山田 滋 氏


「事故の原因は人のミス、事故防止活動は人がミスをしないように管理する」という従来の考え方から、「人は誰でもミスをする事を前提に、その原因を究明し除去、そして事故に繋がらない組織作りをする」というリスクマネージメントに大きく変化している事を踏まえる。又、事故は0を目指すものではなく、防げるものと防げないものの区別を行い、的確な対応を行えていたか・事故後適切な対処が出来ていたかが重要と考えケアしていく事で大きな問題を避けていく必要性がある事を学びました。

事故は大きさではなく、やるべき事をしていたか・怠っていたかがポイントである事を頭に置き、様々な事例をもとに@賠償責任の有無、A事故原因の把握、B再発防止策、等はっきりと分かりやすく説明して下さいました。

日々のサービスの取り組み方に求められている事の多さを痛感させられると同時に、今回の研修内容を施設に持ち帰ることによって意識の統一・意識の向上をしていこうと思わせて下さる講演でした。


《午後の部》 グループワーク 「デイサービスの事故防止対策」について
午後の部では、参加者を12人1グループとし、各ケースの講演を行いました。



   ケース1) 体調不良者との遭遇
   ケース2) 利用者同士のトラブル!
   ケース3) ノロの疑い!
   ケース4) 高リスク(困難)利用者の受け入れ

皆さん各ケースを自分の施設で行われている対応を基に情報交換をし、様々な角度からグループ討議・議論をし、最後に各グループの代表が発表しました。

発表後、午前に引き続き、講師の山田滋氏より参考意見をいただき非常に良い勉強になりました。

○グループワークまとめ(Excel形式)



感染症の現状及び対策について

事例T  特別養護老人ホーム  ひまわりの丘
                看護師 平 千明 氏



「感染症発症の歴史」として海鮮・ノロウイルス・インフルエンザ等があり、過去8年間にどのように発症・拡大していったのか経緯を詳しく説明して頂きました。
施設内に蔓延していく様子から、参加者は改めて感染症の恐ろしさを実感したのではないでしょうか。
「感染症拡大防止の為の諸対策」として様々な対策のビデオを交えて御紹介頂き、非常に分かりやすく参考になる事例発表でした。





事例U  特別養護老人ホーム  めぐみの里
                健康管理室 室長 庄司 光子 氏


感染症対策について医療的な分野での事例発表をして頂きました。

めぐみの里では、各感染症の手順に沿って対応をしています。
○新型インフルエンザの発生時の手順・濃厚接触者の対応・インフルエンザの予防
○ノロウイルスは、嘔吐物を処理する時の手順・消毒方法・感染予防
○海鮮では、対応手順・予防策・治療法



高齢者の日々のお世話をさせていただいている中で、いつまでも元気で過ごして頂けるように、私達が感染源にならない様注意して行きたいと思いました。

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