ちば高齢協 平成20年2月29日 第21号
編集発行 
千葉県高齢者福祉施設協会
 

■介護職・看護職合同研修会(宿泊)報告
日時:平成19年12月6日(木)〜7日(金) 場所:小湊ホテル三日月
テーマ 
高齢者の生活を支えるその人らしいケア、尊厳あるケアへの取り組みを学ぶ
〜 重度化対応、看取り介護をとおして 〜        

研修目的  
 平成18年4月介護保険制度改定により、特養のあり方がより明確となり、我々専門職の役割また他職種協働としての責務がより重要となってきました。
 同時に「福祉人材確保指針」見直しでも指摘されるように、確保・育成の難しさの中、各施設が法人の理念に従い、懸命に取組んでおられるのが、現在の状況でありましょう。
 今回は、その中から「その人らしいケアの取組み」「重度化への取り組み」そして「看取り介護」をテーマに、介護職・看護職合同による研修会を立案いたしました。現場の多くの皆さんにご参加いただき、講義のみならず、事例検証・グループワークそしてグループ毎の発表に積極的に参画いただき、職員の質の向上に繋がればと考えています。


 
【1日目】
講義1「最期まで普通の暮らしを」〜看取り・重度化の対応と看護・介護の関わり方〜
講師 宅老所・デイサービスひぐらしのいえ  代表 安西順子 氏
「ひぐらしのいえ」での末期癌、HIV感染の方や筋萎縮性側策硬化症の方達入居者への関わり方から、介護職・看護職の必要とされる重度化への対応や看取り、職種の協働について学ぶことができました。

【事例発表】
「重度化対応と看取り介護より」
 
特別養護老人ホーム 九十九里園  看護師 鈴木広美 氏  特別養護老人ホーム グリーンヒル 管理職 日高和枝 氏  
鈴木氏、日高氏により各々の施設での重度化対応と看取り介護の実際の取り組み、問題点や今後の課題について発表していただき、参加者それぞれが自分の施設と照らし合わせながら参考にしていました。

【グループワーク】

参加者117名(委員含)を10グループに分け、
「特養に於ける終末期ケアを考える」〜その本質と課題 〜 のテーマとキーワードから、事例内容を協議し各々の施設での取り組みや課題等を討議しあい、その人らしいケアのあり方への取り組みに対する意識の向上ができました。

【2日目】
講義2 「介護保険サービスの新体系」
講師 特別養護老人ホーム プレーゲ本埜  施設長 湯川智美 氏

 平成17年10月より介護保険制度改正と介護報酬改定が行なわれ、予防給付の介護サービスが新設されたり、施設の運営基準、人員配置等の一部改定も行なわれた。
 この新体系の中で、今後における介護サービスの提供のあり方や、各職種の役割について学ぶことができた。

【グループワーク】

1日目に行なったグループワークのまとめ。
グループワーク内容発表
安西順子氏、湯川智美氏からコメントをいただきながら、1日目に行なったグループワークの内容を模造紙に書き込み、全10グループから、発表しました。
グループごと様々な発表内容でしたが、重度化、看取り介護を中心として、その人らしい介護、尊厳あるケアへの取り組みの新たな姿勢が表れていました。

※写真は順不同
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