ちば高齢協 平成19年2月25日 第16号
編集発行 
千葉県高齢者福祉施設協会

 
■相談員・給食合同研修会(宿泊) 平成18年11月21日(火)〜22日(水) 小湊ホテル三日月
平成18年度相談員・給食合同研修会が、2日間にわたり開催されました。講義とグループワークにより、施設における専門職の役割について学びました。
 
1日目
講義T 「看取りを含めた終末期ケア」
講師  横浜市根岸地域ケアプラザ地域包括支援センター 保健師 町田由希子氏
 以前に勤務されていた在宅支援センターでの体験と、現在大学院で研究されているテーマ「特別養護老人ホーム内における看取りを含めた終末期ケアの実態に関する研究」について、お話ししていただきました。
 終末期ケアは、日々の地道で丁寧なケアの繰り返しであり、入所者様とご家族にとって望ましいケアの方法を真剣に考え、その方法に寄り添ったケアをして差し上げることが大切であると教えていただきました。

キッセイ薬品工業(株)ヘルスケア事業部 開発企画課 管理栄養士 横山美和 氏
(相談員)
・実践発表「施設におけるターミナルケア」
特養2施設にターミナルケアの実践につてて発表していただきました。
 具体的な文書や嘱託医との関わり等の発表のなかで、ターミナルケアを実践してゆく為の多くのヒントを頂いたと思います。
 実践している施設、実践していない施設ともに、参考になった発表でした。
・グループワーク「施設における看取りの中での相談員の役割」
 10人程度のグループに分かれての話し合いのなかで、看取りの場面に限ず、より具体的に相談員の役割が確認できたと思います。
  施設のなかでの曖昧な位置付けに悩んでいる相談員が多い中、同じ悩みを持つ仲間との話の中に多くの学びがあったグループワークでした。
(給食職員)
・グループワーク「多職種協働による栄養ケア・マネジメント」
〜アセスメントの実践とこれからの食事サービスのあり方〜
 6グループに分かれて話し合い、まとめとして発表しました。栄養ケア・ネジメントを進めて行く上で、職種協働でどのように取り組んでいるのか、高リスクの方へどのような対応をしているかなど、今後の業務に参考になる有意義な意見交換をする事ができました。
2日目(相談員)
講義U 「社会福祉援助方法論」対人援助の原点」 〜基本となる臨床的態度を学ぶ〜
講師  淑徳大学総合福祉学部社会福祉学科長 教授 佐藤俊一 氏
 「専門職に問われいる援助関係とは何なのか。」という問いから始まり、そこから援助関係の課題を明確化していくことの大切さを学びました。
  それには常に自分自身に問い続ける姿勢が必要であり、大切なことをはっきりさせる、挑戦しつづけることが大切であると教えていただきました。

特別養護老人ホーム グリーンヒルの副施設長、管理栄養士 木下福子 氏
・パネルディスカッション「相談員の役割」
 相談員研修委員によるパネルディスカッションです。
 いろいろな立場・視点からの発表のなかに、本音や悩み等盛り込まれ多くの共感が得られたデッスカッションでした。施設のなかでいろいろなコーディネーターをしている相談員が見えてきました。
(給食職員)
講義U 「栄養ケア・マネジメントの実践」〜アセスメント・ケア計画の具体例〜
講師  医療法人グリーンエミネンス 中村古峡記念病院介護老人保健施設うらら
     栄養科課長
 管理栄養士 丹羽 京子氏
 栄養ケア・マネジメントの意義・多職種協働体制での実践例の説明をしてくださいました。
「うらら」の、食事に対する細やかな個人対応の取り組みがよく伝わってくるお話でした。
  それにより、楽しく・おいしく・安全な食事の提供ができて、更に入所者様の栄養状態の維持・改善につながっているという様子も伺えました。 
講義V 「経腸栄養について」
講師  森永乳業グループ病態栄養部門 株式会社クリニコ企画情報部 チーフ 澤田 弘子 氏
 個人に適した栄養法や経腸栄養剤の選択が行えるように、経腸栄養法を実施する上での注意点・投与方法・経腸栄養剤の種類についての講義をしてくださいました。
栄養剤を製造されている企業サイドからのご意見も伺う事ができました。
 経腸栄養法によるpem・合併症を予防するためにも、やはり栄養・ケアマネジメントが重要であるという事を改めて学ぶことができました。
   
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