ちば高齢協 平成18年4月25日 第12号
編集発行 
千葉県高齢者福祉施設協会

 
■千葉県在宅介護支援センター協会研修会
平成18年2月23日(木) オークラ千葉ホテル
千葉県在宅介護支援センター協会研修会が平成18年2月23日(木)にオークラ千葉ホテルにて開催されました。95名の参加がありました。
1. 「在宅介護支援センターのこれからについて」
講師:大阪市立大学大学院生活科学研究科 生活科学部長 
教授 白澤 政和氏
今回の介護保険制度の改正にあたり、果たして介護予防は効果を得られるのか、地域包括支援センターがきちんと機能できるのかなど、それがかなり困難な道のりであるのではないかと言うことを話されていました。世界の動向や、介護予防プランは効果が得られにくいことを考えると、今回の改正は更なる改正のためのプロセスではないかというご意見でありました。
 在宅介護支援センターには「これまで行ってきた機能を失わないことが大事。また今までの活動をどう活かすのか!」といったことをあげられていました。
 地域包括支援センターに関して、単なる予防プランのチェック機関になるのではなく「自ら出掛けていき、地域の街づくりに貢献できるのか。今後地域包括支援センターに求められる能力をもった機関に成れるのか」が課題になるだろうとのことでした
2. 「制度見直しと県内の在宅介護支援センターの情勢について」
講師:千葉県健康福祉部高齢者支援課
主管(兼)在宅福祉推進室長 飯島 平一郎氏
地域包括支援センターと在宅介護支援センターの違いについて、県内の地域包括支援センターの設置状況などの説明がありました。
3. 「新予防給付のプランニングのあり方について」
講師:医療法人 社団 明生会 居宅支援事業所 かがやき
所長 小川 直子氏
介護予防の考え方、介護予防ケアプラン作成のポイントなどについて説明がありました。介護予防のポイントとして、利用者の自立の可能性を最大限に引き出す支援を行うと共に、利用者の主体的な取り組みが不可欠であるという事でありました。ケアプランには利用者や家族の意向を確認しながら、その合意のプロセスを記入していく必要があるということでした。利用者の意欲をいかに引き出せるケアプランを作っていけるのかがこれからの課題になりそうです。
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