平成16年12月25日 第01号
編集発行 
千葉県高齢者福祉施設協会

 
■ 給食研修会 平成16年9月27日28日 鴨川館 

9月27〜28日鴨川において給食研修会が開催されました。「口から食べるということ」をテーマに3名の講師の先生から講演がありました。
1日目は聖隷佐倉市民病院の栄養科長である金谷節子先生の講義でした。100歳にして現役スキーヤーである三浦敬三さんの食事デザインがまさに高齢者長寿の食事にピッタリであるということで、その食事内容の紹介と三浦さんの自立の根源を追求したものでした。さらに真空調理法により、作りたての温かい食事が家庭と同じように提供できるという給食システムの紹介もあり、たいへん興味深いお話でした。 
2日目は地域栄養ケアPEACH厚木の江頭文江氏より、摂食・嚥下のプロセスと障害について学びました。いつまでも美味しく楽しく食べるための栄養と食形態を追求したもので、摂食前・摂食中・摂食後の観察から障害と問題点を見つけ、食事環境・食事内容をどのように改善して行くべきかを考えるヒントをたくさん教えていただきました。
最後は、株式会社富士食品の宮内みえ子、沼田重敏氏による簡単に使える栄養補助食品「段階別に分けた介護食」の特徴と紹介がありました。

高齢者の楽しみとしている食事を、心にも身体にも美味しく作り食べてもらうためには、その人にあった食事環境でその人に会った食事内容を提供していくことです。そのためには、直接現場に行って関わりをもつことが重要であると言うことを痛切に感じました。又これからの給食は、個別対応、適温、衛生、家庭的・・・に対応できる真空調理システムが主流になるのではないかと強く感じられ、機会があれば是非また勉強し、時代に遅れないようにしたいと思いました。 (報告:特別養護老人ホームやすらぎ園 斉藤玲子

  
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